著作権が入り乱れ - あるいは田辺の中途半端な著作権の理解
*以下のエントリの画像の中の「矛盾」というのは田辺の勘違いのようです。コメントをくださった福冨諭さんに感謝します。
そもそもフルの著作権 (All Rights Reserved) がきびしすぎるから クリエイティブ・コモンズ (Some Rights Reserved) なんてものができた。Some Rights Reserved という表示をするなら All Rights Reserved という表示があると混乱する。両方あったら Some Rights Reserved が優先されるのかな。下の画像はその一例(Python で書かれた Winny クローン、 Pyny がどうなるのか楽しみな福冨諭さんのブログからのスクリーンショット)。
ちなみに、クリエイティブ・コモンズを使っていなくても、作成者が「ご自由にお使いください」と書いてあるにも関わらず All Rights Reserved の表示がしてあることもある。どうもブログサービスによっては強制的にそういう表示をされる場合があるようだ(あと、All Rights Reserved の意味が分からずになんかカッコ良さそうだからつけてる、というのもありそう)。作成者の意図に沿わないライセンスが(おそらく)本人が知らない所で勝手に付くシステムはよくないと思う。
13 comments:
Fuktommyです。
僕の「All Rights Reserved」はBSDライセンスに由来し、これが優先されることを希望しています。
BSDライセンスに近く、広く使われているライセンスを探したらクリコモの「帰属」だったので、そのアイコンを貼ったら「Some Rights Reserved」と書いてあったということです。
標語としての「Some Rights Reserved」は嫌いではないのですが。
うわ、コメントありがとうございます。
>「All Rights Reserved」はBSDライセンスに由来し
そういう「All Rights Reserved」の使いかたができるとは知りませんでした。僕のイメージでは、「All Rights 」というのは、例えば(BSDライセンスにはない)無断に転載されない権利を含んだ "All Rights" なのですが、違うのでしょうか。
さらに、もしそういう使いかたが法的にアリだったとしても、きっと混乱するのは僕だけではないように思うので、きちんと "Rights" が何を指しているのかを示した方がよいと思います。一般人がみんなライセンスのエキスパートではないし、そういう必要もないと思うので。「あなたはこの文章(写真、ソフト etc)について何ができます」というのを記載したほうがよいと思います。
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Pyny 本当に応援しています。がんばってください。
もちろん無断に転載されない権利を含んでいます。
僕のイメージでは
1. 全ての権利はこの人にあります
2. 条件に従う限り次のような利用を許可します
ということなので矛盾はないと思います。
字面からいうと、Some Rights ReservedはどこまでがSomeの範囲なのかわからないのが気になります。
「あなたはクリコモを適用しているけど、クリコモを適用できる権利を本当に持っているのですか?」という感じ。
あと「あなたはこの文章(写真、ソフト etc)について何ができます」というのはクリコモのバナーをクリックすると書いてあります。
>もちろん無断に転載されない権利を含んでいます。
ごめんなさい、それではやはり矛盾ではないのですか?つまり...
(1)"All Rights" は無断に転載されない権利を含んでいて
(2)(fuktommy さんの)"Some Rights" には無断に転載されない権利は含まれていない(つまり、僕は fuktommy さんに許可をとることなくクレジットさえ与えれば無断で転載してもいいんですよね?)
のだから、両方表記すれば、「無断転載はダメだけど、(条件付きで)無断転載していいよ」と言っていることになるんじゃないのですか? これは矛盾ですよね?
>1. 全ての権利はこの人にあります
えと、この「全ての権利」は、(クリコモの"some rights reserved"という「標語」からすると)クリコモ(や BSD ライセンス)で守られる権利*以外の*権利も含まれていますよね。で、上の話になるわけです。
>「あなたはクリコモを適用しているけど、クリコモを適用できる権利を本当に持っているのですか?」
? よく分かりません。「クリコモを適用できる権利」って何ですか? 僕が知らないだけかもしれないので、ポインタを与えてくれると助かります。
>あと「あなたはこの文章(写真、ソフト etc)について何ができます」というのはクリコモのバナーをクリックすると書いてあります。
はい、クリコモに関してはそうです。いいえ、"All Rights Reserved"に関してはそうではありません。
fuktommy さんの説明ではこの2つの表記がいっしょにあるのはやはり納得できません。が、やはり僕の無知によるものかもしれないので、「これぐらい読んどけ」という文書などあれば、ぜひ教えてください。僕が間違えていたことがはっきりすればきちんと訂正します。
僕が言っているのは「これは私のメロンです。あなたにこのメロンをあげます」ということです。「私はこのメロンを眺める権利を持っています。あなたにこのメロンをあげます」ではまずいですよね。
> 「無断転載はダメだけど、(条件付きで)無断転載していいよ」
無断転載を禁じる権利を持ってなければ、転載に条件を付ける根拠がありません。
> 「クリコモを適用できる権利」
誰かと契約して独占的に利用できる権利を与えた場合、第三者にライセンスすることはできません。
> 「これぐらい読んどけ」
BSDライセンスはご存知ですよね。
例えば http://fuktommy.com/search.js の冒頭です。
丁寧にコメントありがとうございます。なんとなく話が見えてきました。
"All Rights Reserved" というのは、その他(BSD ライセンスやクリコモを含んだ)著作権を保証するためのおまじないのようなものということですね。All Rights Reserved が、「これは俺が作ったもんだ。俺の好きなようにライセンスできるぞ」と言っていて、クリコモ(Some Rights Reserved)がそのライセンスの中身だ、ということですね。
僕は "All Rights Reserved"と"Some Rights Reserved"を並列に考えていて(つまり両方とも「ライセンスの中身」だと考えていて)、「ん、"Some Rights Reserved"は、同時にいくつかの権利を放棄しているわけだから(つまり、Some Rights NOT Reserved なわけだから)、"All Rights Reserved"」とは論理的に(!)仲良くやっていけないと勝手に思っていました。
ということで、「矛盾」というのは僕の間違いですね。ただ、「混乱する、ややこしい」という部分はまだ同じ意見です。
「混乱する、ややこしい」というのは僕も同感です。
以前にも指摘され、同じように説明したことがあります。
バナーを外して
This work is licensed under a Creative Commons Attribution 2.1 Japan License.
だけにするのが合理的でしょうか。
あまり確証はないのですが、
Are Explicit Copyright Notices Necessary for Weblogs and Web Pages?
http://www.askdavetaylor.com/are_explicit_copyright_notices_necessary_for_weblogs_and_web_pages.html
とほほの著作権入門
http://www.tohoho-web.com/wwwcopy.htm
のようなページを見ると、"All Rights Reserved" の表記は必要ないような気がします。クリエイティブ・コモンズ("Some Rights Reserved")を使うときは、
(1)"All Rights Reserved" の表記が混乱を招く可能性があって
(2)"All Rights Reserved" の表記をしなくても法的な効力は(実質)同じ
だからです。つまり、
(1)"Some Rights Reserved" と "All Rights Reserved" を両方表記する
(2)"Some Rights Reserved" だけ表記する
の2つが(ページに作者名が入っている限りにおいて)法的に同じ効力をもつなら、(1)を選ぶのは読者を混乱させるだけのような気がするのです。
前述の理由により、「Some Rights Reserved」を適用するつもりはありませんし、CCLの適用に「Some Rights Reserved」という文言は不要ですので、これを外しました。
http://blog.fuktommy.com/#e1143291847 に書きましたように、バナーに「パソコン大安売り」と書いてあったとき、それはリンク先のことであり、こちらには関係ないのと同じように、「Some Rights Reserved」は「表記」ではないという認識なのですが、複数の人が混乱したのは事実ですので、修正します。
>「Some Rights Reserved」は「表記」ではない
あ、ごめんなさい。僕のいい方がまずかったです。さっきの僕のコメントの「Some Rights Reserved」を 「CCL」 でも「クリコモ」でも「BSD ライセンス」でも「Legal Notices」でも好きなものに読みかえてください。「混乱させるだけの "All Rights Reserved" の表記はいらないのではないか」という主旨です。
「クリコモを適用する際に "Some Rights Reserved" というスローガンを使う必要があるか」という質問に対してはそれはよい回答です。答えは「ありません」です。それは分かりました。今聞いたのは、「"All Rights Reserved" とわざわざ書かなくてもよいのではないか」ということです。2つリンクを示しました。それを読むと "All Rights Reserved" の表記は必要ないように思います。どう思われますか?
あと、「Legal Notices」と英語だけよりも、(たとえ中身が日本語であっても)日本語でも表記したほうがいいと思います。
論点がわからなくなってきました。
「All Rights Reserved」という表記と「Some Rights Reserved」という表記が矛盾することを問題にしていたのではないのですか?
これに対する僕の回答は、「Some Rights Reserved」は表記ではないので矛盾ではないが、表記であると混乱させる恐れがあるので削除するというものです。
「All Rights Reserved」という表記と何らかのライセンスが矛盾するかということは、ライセンス次第でしょう。これこれの権利を放棄する、と明言しながら「All Rights Reserved」と書いてあれば矛盾です。しかしCCLにしてもBSDLにしても、権利を放棄しているわけではありません。実際的な話では、前掲のBSDLのテンプレートには「All Rights Reserved」という文言が明記されています。
「All Rights Reserved」と書く必要があるかというと、実はありません。単なる「模様」です。これを書くとaddress要素のバランスがよくなります。
http://copyright.nobody.jp/interview-sh.html
英語なのはフォントの問題です。
address要素はイタリック体になる環境が多く、僕もそれが気に入っているのですが、日本語をイタリック体にすると格好悪いです。
>論点がわからなくなってきました。
「All Rights Reserved」という表記と「Some Rights Reserved」という表記が矛盾することを問題にしていたのではないのですか?
はい、はじめの論点はそうです。それは「矛盾ではない」ということで話がつきました。そういう表記も頭に追加しました。同じトピックを続けているわけではないことを言ったほうがよかったですか?
>これを書くとaddress要素のバランスがよくなります
>英語なのはフォントの問題です。
この価値観には反対です。見栄えがよくなることと、読者が混乱なくライセンスを理解できることとどちらが大事かを選べと言われれば僕であれば絶対に後者を選びます。fuktommy さんは前者を選ぶ、ということですか? (あ、ちなみにこれは上のコメントとは違うトピックです)
はい。程度の問題はありますけど、この場合は見栄えが優先します。
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